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海外のオシャレな蛇口や水栓のメーカーについて

はじめに

日本で生産されている蛇口メーカーは数多くありますが、もちろん世界にはマチルダやグローエといった数々の海外蛇口メーカーが存在します。しかし日本で見かける蛇口のほとんどが日本製です。なぜ海外メーカーの蛇口が日本で普及しないのでしょうか。

日本と海外では水道の規格が違う

蛇口を製造しているメーカーは、蛇口の構造やデザインについての研究は進めていますが、水道の規格に付いての研究はあまりされていません。多くの人に使ってもらうための蛇口ではなく、メーカーのコンセプトに合った蛇口を製造するメーカーばかりなので、日本製の蛇口は日本の水道規格に、海外製の蛇口は海外の水道規格に合わせているのです。水道の規格が違うため、海外の蛇口を輸入しても取り付けができないといったトラブルが起こります。

納品に時間がかかる、品切れになりやすい

海外の蛇口メーカーのほとんどは日本に在庫を置くのでなく、注文が起きてから発注する受注発注方式を取っています。そのため注文してから納品までに2週間ほどかかるメーカーがほとんどです。また、在庫を多く残さないためにストックを少なくして製造しているので、注文時には在庫があってもメーカーに受注が来た時にはすでに品切れになっていることがあります。海外のメーカーだからこそ起こるトラブルといえるでしょう。

日本製の蛇口よりも耐久性が低い

日本には水道検査が義務づけられているため、日本製の蛇口の精度は一定に保たれています。しかし海外ではそのような規制がなく、ほぼ無法状態で蛇口が製造されています。そのため蛇口の精度が低く、耐久性が低くなってしまうのです。海外メーカーの蛇口の精度を高めるために、内部の部品だけ日本製のものに取り換えるということもできます。しかしそれには本体購入以上の費用がかかる場合があります。

故障した時の保障先がない

海外の蛇口を取り扱う業者の特徴として、長く輸入業務に携われないとうことがあります。業者によるサポートが受けられなくなるため、故障した時に修理が出来ない、部品交換が出来ないり、相談に応じられないといったことが起こります。

おわりに

海外の蛇口を使用したのであれば、蛇口を日本で使えるように改良するか、交換部品をあらかじめ取り揃えておく必要があります。見た目のデザインは良いものが多いですが、それゆえに追うリスクもあることを知っておきましょう。