蛇口から出てくる水が濁る原因
はじめに
いつもは透明な水が出てくるのに、ある時急に濁った水が出てくることはありませんか。特によく見かけるのは、白く濁ったような水が出てくることが多いようです。この白く濁った水は、人体に影響はないのでしょうか。
水が白くなる理由は気泡
白く濁ったような水が出るのは、主に夏場が多いです。水道水の中に入り込んだ空気は蛇口を通るときに細かい泡となって出てくるために白く濁ったように見えるのです。なぜ夏場が多いかというと、夏の気温上昇に伴って水道水の温度も上昇し、溶け込んでいる空気が出て来やすいからです。水道管の中の水が通常の水よりも多く空気が入っているため、水道管の中を圧迫している状態になります。なので夏場に蛇口から水を出した際、圧力が元に戻ることで水の中に溶けている空気がガス化して気泡になり、水が白く濁ったように見えるのです。気泡の発生場所によっては水が濁っているのではなく白い異物に見えることもありますが、白く濁る現象と同じものです。水が白く濁った原因は空気なので、その水を溜めておけば気泡が抜けて透明に戻ります。ただの空気なので、白いままでも人体に影響はありませんので安心して使用していただけます。しかし、ごくまれに水を溜めておいても白く濁った状態のままのときがあります。その時は異物混入の恐れがあるため、各地方自治体の水道局に相談するようにしましょう。
おわりに
蛇口から出てくる水に異変が起こった場合は、まずはコップなどにその水を溜めておき、様子を見てみましょう。今回のように人体に影響がないものもあれば、赤水のように飲むと体に害を及ぼすものもあります。あまりにもおかしいと思ったら、なるべく早く専門の方に相談した方が良いでしょう。